戯言ママゴト

長文用、というか個人的備忘録とかそんな

ABC座2016応援屋ってどうなのよという自問自答

つまんない、の一言に尽きる。

つまらなさが去年を超えてる。
超えるのはサイコーだけでいいんですけど……。

何が、どこがつまんないのかを説明出来ないくらい内容が無い。

先日2回目の観劇をして気づいたのが、
「あれ?この一連のあれこれってイシケン(劇中では「いしけん」と平仮名表記ですが、読みづらいのでカタカナにしてます)の我儘っていうか独りよがり?」
ということです。

人の心はマスマティックスなんじゃなかったの、イシケンよ。

 

とりあえず各役についての印象↓

イシケン→冷めた性格のIT長者、のはずがキャラ変が早すぎ。天達社長に対する想いの描写が少なすぎて養子になりたいくだりが唐突すぎる。あれだけセリフあってその辺一言も言及してないのは何故?

ジョー→あっさり転職を決めた辺りで、お前のコンビニバイトに対する気持ち、高校野球が好きって気持ちはそんなもんだったのかよとなる。あとお前絶対三茶周辺の高校生からは「ジャック・バウアー」なんて生易しい呼び方されてないから。つかそもそも実際の三茶には高校ない。

修也→舌禍予備校講師。しかし予備校をクビになったのは短気が引き起こしたトラブルという、なんのための毒舌設定。ハット邪魔。

くりくり→ハンバーグ食べたくなるから実家の話しないで!

桂馬→桂馬の桂馬!桂馬の桂馬!(はっぱ隊のリズムで)

 

言いたいことあるのは前半の3人のみなのか、私よ。
いや、でもくりくりはそうでしょ?
こないだ帰りにハンバーグ買ったもの。

 

何が悪いんだろうな。
もう。
わかんね。
TL見てるとみんな結構楽しんでるから、私だけがつまんないんだろうけど。
曲もいいとか言われてるけど、さほどしっくり来ていない。

 

これは主観だけどっていうか当たり前ながら全部主観なんだけど、愛なくない?
演者の皆様方、前作前々作ほど役を脚本を愛してなくない?

多すぎるセリフの量の割に説明不足、まともなシナリオのようでいて説明不足による消化不良。
尺を気にして多すぎるセリフをとんでもなく早口で喋るせいで、聞き取りづらいことこの上ない。
おまけに噛む。
とにかく噛む。
声は裏返るし、セリフ飛ぶし、トチる。

別にそのことが悪いっていうんじゃないんですよ、自分には到底出来るものでもないから。
ただ、これまで彼らの舞台での演技を見てきて、ここまでミスが多いことってなかったから何故だろうという疑問。

その答えは多分セリフの量と早口なのだろうと推察出来るのだけれど。

 

で、ストーリーだけど。
新設した応援屋なる会社に、初めて入れる従業員として修也とジョーをイシケンが選ぶじゃん。
あの2人でなければならなかった理由ってなに?
ついでに言うと3人目は桂馬だって決めてた理由もなに?

結局イシケンが自分が天達社長の養子になりたくてことを運んでいくわけじゃん?
そのシナリオが守られればキャストは誰でも良かったのでは?
ここが語られていないし、じゃあ汲み取ろうかと思っても汲み取れない。
判断材料がないから。

「修也が先生だったことが応援屋で役に立つ」的なことをイシケンは言うけど、実際役に立つシーンは見当たらない。
もしかしてシューヤ先生の応援屋ゼミナール?とかのことを言ってる?
だったら将棋のルールとか駒の動き方とか、説明すべきこと他にあったよね?

三茶のジャック・バウアーは後半腰巾着よろしく存在感ないし。
外せない役割みたいなものが見えない。
まぁ、彼は修也を応援屋に引き込むための餌だったのかもしれないけど。
ドランゴさんの引換券のテリーみたいな(DQ6)。

桂馬を引き込む前にくりくりが加入するけど、イシケン的に想定外なのか想定内なのか判然としないのもモヤモヤする。

で、なんで桂馬なのか。
プロ棋士の力がどうして応援屋に、イシケンの目的に必要なのかさっぱり分からない。
ハリポタの秘密の部屋のチェスのギミックを解く、みたいなイベントもないし。

シナリオ、ちゃんとしているようで穴だらけなんですよ。
だから主人公というか軸というか、観劇しているこちらが立つべき視点が分からない。
たとえば、ジャニーズ伝説なら青井、プラネッツならリョウスケという風に固定された軸があって、青井やリョウスケを真ん中に見ておけばストーリーを掴みやすかった。
今回はイシケンを真ん中に出来ないのに、ラストはイシケンが真ん中に来るようなオチになっている。
じゃあ桂馬かと言われるとそうでもない。
彼は1幕冒頭にはいない。
ジョーでも修也でもくりくりでもない。
軸がない。
だからブレてるように見える。

ブレブレのシナリオに、更に外部の役者さんたちがいるせいでモヤモヤが加速する。
去年の猫の擬人化は女じゃなくても良かっただろ!っていうのとは全く違う。
でも不倫アベックを装う必要とか全くないし、あれも全てJr.というかジャニーズで賄えたのでは?と思う。
女がいるのが嫌だとかは全くないんだけど、でもそうじゃないだろっていう。

『ABC座』の名を冠しているのに、A.B.C-Zみを感じられないというか。
なんかこう、ざらっとする。

去年は回数を重ねれば愛せるのかな→愛しくなった、というマジかよ的な流れがあったんだけど。
今年はアドニスくんの可愛さが怒髪天ついちゃってるところもあって、最初からチケット申し込まないとかそういうのもあったんだけど、SLT大阪が思った以上に面白くて、こりゃあえび座楽しみだぞ!となったけど横っ面ひっぱたかれたくらいのつまらなさに「エエエエエ」となり……。
アドニスくんも舞台出ないかな。

書くの飽きて来たな( ˇωˇ )
取り敢えずもう観に行くことはないので、もや~っとしたまま私のABC座は終わる。

 

最後にいいところを書いておこう。

桂馬 VS CATANAの殺陣は本当に良い。
そこだけ滝沢歌舞伎を少し思い出す。

Delisiousがめちゃくちゃ良い。
歌詞が良い。
で、何故かかわいくんの歌割りが多い。

トラジャ、ぜいのえだりょ、まどは本当に恰好良い。
ここが救いかな。

デジボもすごい好き。
デジボのSS書き始めたけど書きあがったらどこかにあげようか悩む。
誰か読む?w

 

個人的に、汗だくのA.B.C-Zが見たくてたまらないです。
OSBで足を折る、そんな熱量が欲しいABC座2016……。