戯言ママゴト

長文用、というか個人的備忘録とかそんな

必殺!掌クルクルー~ABC座2015が終わって~

どうすんのこれ

xxxchelsyxxx.hatenablog.com

 

昨日これ読んで笑った。
我ながら笑った。

でも、

繰り返し観ることで愛せるのかなぁ。

って言ってたから許そう。

 

 

そう、繰り返し観たら愛着は湧いたのですよ。
そして苦痛だったギャグの部分は痛みに強くなったのか、何も感じなくなっていたw
それはそれでどうなんだと思いつつ。

 

無計画なせいで26、27、28と3日連続で見ることになったものの、これはこれで却って良かったのかなと。
26になかったアドリブが27から増えてるとかを楽しめました。

 

 

最初に観たときはさっぱりだった。

ひねくれてる設定だけど、そう大してキャラの裏付けのないボーカル。
いまいちキャラの掴めないギター。
芝居がくさすぎるベース。
リーダー然としてるけどリーダーじゃないキーボード。
ワンマンなドラム。

1回でこの人たちに感情移入するのは難しすぎた。
元々のメンバーを下敷きにキャラ付けしているだろうと補正をかけるしかなかった。

 

それが千穐楽終わってどうよ。
PLANETSというバンド自体への愛しさ湧きまくりでしょ。

猫をこよなく愛する口数の少ないボーカル。
言い回しが説明臭いギター。
芝居がくさすぎるベース。
職人気質で調停役のキーボード。
バンドを思うが故にワンマンなドラム。

ベースだけ印象変わらなかった、ごめん。

 

1幕の最初のライブハウスのシーンでフミトに突っかかるリョウスケのキャラが持続してれば、ひねくれてるっていうキャラは成立したと思うんだけどなー。
「誰かさんのせいまで俺のとこにまで猫の画像送って来る」っていう皮肉は良かった。

日劇の楽屋での応酬は、ここを踏襲して立場が逆になってるんだよね。
リョウスケ→フミトがフミト→リョウスケで、「猫と喋ってろ」って。

 

 

1幕はPERIOD抜きには語れないっすよ。
好きすぎて覚えたわ、楽屋のくだりw

動員記録の塗り替え、レコードのリリース、当時では出演することがステイタスになるショーへの出演…と現代にいた頃では考えられないほど華々しいスターダムを突き進む5人。
順風満帆過ぎるほどだったのに、「日劇ウエスタンカーニバル」の出演のためか神経を尖らせていたフミトが猫連れでステージにあがることを渋る。
観てる側としてもだけど、「え?今更?今更猫ダメなの?」と思ったので、メンバーの驚きはもっとだろうな。

ここでちょっとフミトは苛立っていたのに、演奏中にリョウイチが暴走して勝手な行動に。
リョウイチじゃないのか、メイ珍か。
まぁいいや今更過ぎる。
よく見てないから分かんないんだけど、28はリョウスケがリョウイチの行動を見て「なにあれ?聞いてる?」「なにやってんの?」「知ってた?」としきりに上手下手のショウタとコウイチを見る。
その後ろで猛烈に鋭い目でリョウイチを睨んで、苛立ちを隠そうともしないフミトな。
ここほんと好き。
「知ってた?」「知らないよ」というやりとりをしているリョウスケとコウイチには目もくれずにフミトも前へ出る…。

終演後の楽屋で「しかしメイ珍が急に暴れ出したときはビックリしたよ!」と、ステージにいたときのあの険しい顔とは真逆の笑顔で明るく話し出すフミト。
「メインボーカルさん食っちゃうかと思ったぜ」とリョウスケへの皮肉も忘れない。
いきり立つリョウスケをそっと押さえるショウタとコウイチ。
更に続けて喋るフミトはコウイチに「フミト」とたしなめられても止まらない。
茶化した口調で「サターン。悪魔みたい?悪魔みたい?」と笑う。
それでリョウイチは自分がやったことは不問だと思ったのか、「悪魔みたい!サターン!!」とフミトに乗っかる。
直後、フミトの目だけが急激に冷めて、「勝手な行動はするな」と念を押す。
更には人気が出てきたことで勘違いしているのではないか、俺のお陰でここまで来れたと言い放つ。
リョウスケだけがターゲットだったのが矛先はコウイチにも向き、いつも冷静なコウイチも思わず声を荒げる。
止めに入ったショウタが殴られたのがきっかけだった。

 

バンドなのに、

「憎しみに変わる心 止められずに叫ぶよ」っていうのはもはや歌に気持ちが入っていないし、
「乱すメロディ」では曲にならないし、
「走るリズム」なんてドラムがそんなんじゃ歌も曲も何もかも台無し。

「バラバラのままで」はバンドは立ち行かない。

だから「離れ離れの音」が「五線譜を引き裂く」んだよ。
離れ離れの音は5人の出す楽器の音色、五線譜はそのまま5人の暗喩。

コウイチは「こんなはずじゃ」と嘆き、
リョウイチは「このままじゃもう」と終わりを予測する。
終わりは即ち「ピリオド」で、「僕らに迫るピリオド」という。

 

 

これ作詞したの誰なんだ…言葉選びのセンスが最高すぎる…。

担当に一番感情移入して見てる(と思う)んだけど、私の泣き所はPERIODの1番の「ただ嘆きもがく心 音になって響くよ」です。
リョウスケを悼むシーンでも五郎さんとの再会シーンでもなくここ。

感情むき出しで顔を歪めながら歌ってるんすよ、かわいくん。
「音になって響くよ」で痛いほどに胸をドンドン叩くところで (´;ω;`)ブワッ
※実際に泣いたことはない

28は最高だった。
バンドを想いすぎて独善的な発言を繰り返したものの、それだけじゃいけないってことも頭で分かっているのに『分からない』4人がもどかしくて頭に来て怒りがおさまらない感じがした。
脳内で補正かけすぎ。
怒りで体がはち切れるんじゃないかってくらいだったな…。

 

 

でもやっぱジャニーズ伝説やな。
2015も良いと思えたけど、結局良いのは5人の魅力のお陰であって、シナリオやら演出のことではないのであった、まる。

曲は負けず劣らず良かったと思います!
サントラ希望。
恋のドラキュラガールの音源欲しすぎるでしょ…